1. 兵庫丹波チャレンジ200
ここ数年、健康志向と相まってスポーツサイクル人口が増加するなか、丹波地域では令和元年度にサイクリングモデルルート「兵庫丹波チャレンジ200」が設定されました。
・ひょうごサイクリングモデルルート
・兵庫丹波チャレンジ200
スタート・ゴール地点となるのは県立丹波並木道中央公園。全長約200㎞のコースは平坦な田園地域や高低差のある峠など変化に富んでいて、いろんなルートを選べるので初心者から熟練者まで幅広く楽しめそう。
マイカーで自転車を運んで、好きなエリアを巡るのもおすすめ。また、鉄道も輪行バッグを利用すれば可能なので、駅を発着地点として丹波地域を周遊するのも面白そう。3つの道の駅や公園があり、多くの休憩施設があるので安心して走行できます。
ルート付近には篠山城跡、黒井城跡のほか多くの寺社仏閣や、桜や紅葉をはじめとした四季折々の風景、丹波竜や丹波焼などの観光資源が盛りだくさん。そのほか整備された公園やダム、池なども見どころ。何度訪れても、丹波地域の豊かな自然や文化を肌で感じる事ができそうです。
丹波並木道中央公園内では様々な植物や棚田、茅葺民家などが見られるほか、子どもたちが楽しめる遊具もあり、どの世代が訪れても楽しめます。
茅葺民家の中は何部屋にも分かれており、花や植物が掘られた欄間も見ることができます。
さらに季節によっては様々な植物を見ることができるのですが、おすすめはアセビの花。
紫色のグラデーションがかった花は、とても小さいのですが、近づいてよく見るととっても可愛らしい形をしています。
また、動く恐竜模型が2体あります。
「ガオー!!」と大きな声で鳴くトリケラトプスとティラノサウルス。
しっぽの動きや瞬きまで、細かい動作もリアルなので、まるで本物を見ているよう。
ちなみに、恐竜が動く時間は土・日・祝の9時~16時です。
さらに今年の10月にはサイクルステーションが新しくオープンします。
サイクルステーション(イメージ図)
施設情報
施設名 | 丹波並木道中央公園 |
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住 所 | 丹波篠山市西古佐90番地 |
TEL | 079-594-0990 |
URL | |
営業情報 | (管理事務所)9:00~17:00 |
休園日 | 12月29日~1月3日 |
駐車場 | 普通車110台、大型5台 |
アクセス | 舞鶴若狭自動車道「丹南篠山口IC」から約5分、 JR福知山線「丹波大山駅」から徒歩約15分。 |
2. 山南(さんなん)エリア [所要時間:約3時間]
今日は久しぶりの一人きりのお休み。
丹波の町で、自然豊かな景色やグルメを楽しみたくて車に自転車を積み込んでやってきました。
向かうのは丹波竜の化石が発掘された山南エリア。
恐竜スポットもコースに入れて走っていきたいと思います。
スタートは丹波並木道中央公園。さっそく行ってきま〜す!
公園を後にして川沿いの道を走っていきます。
緑豊かで、葉っぱの揺れる音や木漏れ日、川の流れる音に癒され、日々の疲れが飛んでいくのがわかります。
しばらく走っていくと川代公園にある吊り橋を発見。
吊り橋は木製で、長さ90メートル。
歩くとギシギシ揺れるので、アトラクションのようです。
吊り橋からは、激しい水の流れでできた奇岩や怪石が見られる迫力満点の渓谷を眺めることができます。
ちなみに川代公園では、桜の名所でもあるので、春に行くのもおすすめです。
じっと眺めていると、今にも恐竜が歩いてきそうな雰囲気。
本物の丹波竜はどれくらい大きかったんだろう。
そんな疑問を解決すべく、丹波竜の里公園へ。
ここには実物大の丹波竜のモニュメントが設置されています。
とても首が長く、体長なんと15m。この辺りをノシノシ歩いていたのかと思うと、景色もまた違って見えるような気がしました。
丹波竜の隣には恐竜型の滑り台が設置されており、子ども連れに人気のスポットになっています。
滑り台以外にも眠っている恐竜や、恐竜ベンチもあります。
このベンチも人気で、座って恐竜を撫でている姿をよく見かけます。
公園の周りには田んぼがあり、水入の時期には写り込んだ丹波竜を見ることができます。そろそろお腹も減ってきたところで、おにぎりと野菜のレストラン 千華へ向かいます。
自然に囲まれた道は走っていて気持ちいいです。
お店に到着しました。
入り口には大きなおにぎり石がお出迎えしてくれます。
田んぼを一望できる特等席でおにぎりランチスペシャルをいただきます。
ずっと食べてみたかったおにぎりが運ばれてきました。
「いただきます!」
一口頬張ると、海苔の香りが口中に広がり、塩加減も最高。そして何よりお米が甘い。お米の粒が一粒一粒立っていて、外から見ても中を見ても美しく、こんなに綺麗なおにぎりを見たのは初めてかも。 野菜のかき揚げや、ふっくらとした黒枝豆、どれも美味しく、特に具沢山のお味噌汁は疲れた体に染み渡ります。ちなみに食材であるお米や野菜は、お店のためだけに自家農園で栽培するなど、とことんこだわったっていて、どれも絶品なんです。
施設情報①
施設名 | 川代公園 |
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住 所 | 丹波市山南町上滝 |
アクセス | 「丹波並木道中央公園」から自転車で約25分 |
施設情報②
施設名 | 丹波竜の里公園 |
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住 所 | 丹波市山南町上滝1913-1 |
アクセス | 「丹波並木道中央公園」から自転車で約30分 |
施設情報③
施設名 | おにぎりと野菜のレストラン 千華 |
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住 所 | 丹波市山南町北太田234 |
TEL | 090-6232-0831 |
URL | |
営業情報 | 11:00~14:30(予約優先制)、※土・日のみ営業 |
アクセス | 「丹波並木道中央公園」から自転車で約1時間 |
3. 青垣(あおがき)エリア [所要時間:約3~4時間]
体力も回復したところで午後からは青垣エリアへ。
青垣にも以前から気になっていたお店があるので、引き続きグルメライドを楽しみます。後半戦のスタートは道の駅あおがき。
お土産やお菓子、地元特産品の手作りこんにゃくがいただける「おいでな青垣」という食堂もあるので休憩だけでなく、食事するのもおすすめ。
野菜や花も販売されています。
丹波布伝承館もあり、様々な糸や機織機なども見ることができます。すぐそばの観光案内所にはレンタサイクルが2台あります。
まずは売店で水分を確保。
ここからはもみじロードのある427号沿いに走っていきます。
ズドンと伸びた一直線の道はただ長いだけでなく、左右どちらも丹波の自然豊かな風景に囲まれているので、サイクリング好きの心をくすぐる魅力的な道。
山を眺めながらのサイクリングは走っていてとても気持ちがいいです。
田んぼもあり、緑がとっても綺麗。
少し上り坂になっているのですが、緩やかなので全く気になりません。
3Roastery に到着しました。
自転車を置き、さっそく店内へ。
一歩足を踏み入れるとお洒落な空間に、コーヒーの良い香りがお出迎えしてくれます。
種類も多く気になるものばかりなので、どれにしようかと悩んでいると、今の気分にあったブレンドを作ってくださることに。 自転車で走って体が温まっていたので、冷たくさっぱりした甘いものをオーダー。 作っているところを見せていただきました。
なんだかジュースみたいな雰囲気。
どんなブレンドが出てくるのかドキドキして待っていると、出てきたのはピンク・透明・茶色の3層に分かれている「ストロベリーエスプレッソトニック」というコーヒー。
カップにはイチゴのイラストも描かれており、女心をくすぐる可愛さ。
「どんな味がするんだろう?」さっそく混ぜていただきます。
初めは甘酸っぱいイチゴサイダーのようなのですが、後からしっかりコーヒーのほろ苦い味が追いかけてきます。
とても爽やかな味わいで、ずっと飲んでいたくなります。
ほっと一息ついたところで、次は最終目的地の和菓子屋さん荒木本舗へ。
丹波すぐれもの大賞も受賞された注目のお店です。
店内にはずらりとお菓子が並んでいるのですが、その中でも特に生菓子は綺麗な花の形になっているものもあり、うっとり見惚れてしまいます。
和菓子だけでなく、プリンなどの洋菓子も販売しているので、お土産にもぴったりです。
今日は、イチゴ大福と丹波竜生どらロールを店内でいただきます。
イチゴ大福は春のイメージがあるのですが、ここの大福には各季節に収穫された新鮮なイチゴを使用しているので、年中楽しめるのが魅力なんだそう。
丹波竜生どらロールは、可愛らしい丹波竜のイラストが焼印されているロールタイプのどら焼き。生クリームとあんこが入っていて、優しい甘さです。
午前中から丹波竜スポットを巡ってきたので、いい旅の締め括りとなりました。
体をたくさん動かし、素敵な景色をたくさん見て、美味しいものもたくさん食べて、身心ともにリフレッシュ。とても充実した1日でした。
施設情報①
施設名 | 道の駅あおがき |
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住 所 | 丹波市青垣町西芦田541番地 |
TEL | 0795-87-2300 |
URL | |
営業情報 | 9:00~17:00(食堂は10:30~14:00) ※12~2月は10:00~15:00 |
定休日 | 火曜日(祝日の場合は翌日) |
アクセス | 北近畿豊岡自動車道「青垣IC」からすぐ |
施設情報②
施設名 | 3Roastery |
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住 所 | 丹波市青垣町小倉422-1 |
TEL | 0795-88-5777 |
URL | |
営業情報 | (月・火)11:00~16:00、(土・日)10:00~17:00 |
定休日 | 水・木・金曜日 |
アクセス | 「道の駅あおがき」から自転車で約10分 |
施設情報③
施設名 | 御菓子司荒木本舗 |
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住 所 | 丹波市青垣町小倉891-6 |
TEL | 0795-87-0108 |
営業情報 | 8:00~18:30 |
定休日 | 月曜日(祝日の場合は営業) |
アクセス | 「道の駅あおがき」から自転車で約6分 |
4. 福住(ふくすみ)エリア [所要時間:約2時間]
「いつか家族でサイクリングに出かけてみたい。」
子どもが小さいため、一緒にサイクリングに行けるのは何年も先だと思っていたのですが、そんな夢を叶えてくれるお店に出会えました。
向かった先は丹波篠山市福住にある自転車工房ハイランダー。
元旅籠で、築300年とも言われる歴史ある古民家を活用した珍しい自転車屋さんです。
1階の和室には子ども用の自転車が置かれています。
「どの自転車がいいかな?」
気になったらまたがってみることもできます。
子ども用の滑り台もあるので、自転車を見たり、滑り台を滑ったり、娘も楽しそう。
さっそく車が通らない路地で試乗させていただきました。
生まれて初めて乗る自転車に大はしゃぎ。
楽しすぎて何度も往復するほど。
さらに2階には大人用の自転車を展示。
カラフルで可愛らしい形のものが多くて思わず心が躍ります。
店主の村上さんは高校生の頃から自転車に興味を持ち、ご自身もロードレースの選手だったという、生粋の自転車好き。
既製のものを購入するのはもちろん、自分のスタイルにあった1台にカスタマイズしてもらうことも可能です。プロの視点からのアドバイスもいただけるので、今から自転車をはじめたい方にもおすすめ。
自転車販売以外にも予約制でサイクリングツアーも開催。ニーズに合わせてコースを決め、村上さんがアテンド。丹波篠山の町でサイクリングを楽しむことができます。
また、お店では急な故障も見てくれるので心強いです。自転車修理の様子も見せていただいたのですが、まるで語りかけるように優しく接している姿が印象的でした。
自転車愛が伝わってきます。
いよいよ、お目当ての子どもを乗せて一緒に走ることができるサイクルトレーラー付きの自転車に乗ります。
子どもが2人乗れる大きさで、シートベルトもしっかりしているので落ちる心配もありません。さっそく、福住の町をサイクリングしてみることに。
町並みが、伝統的建造物群保存地区に指定されていることもあり、歴史ある建物が数多く残っています。
ゆっくり町並みを見ながら巡ります。
ちなみにこれは冬の福住の町。
歴史ある建物がずらりと並んで、まるでタイムスリップしたように感じます。
まず向かったのは、SHUKUBAという廃校を活用した施設。
校舎の前には懐かしい二宮金次郎像がお出迎えしてくれます。
階段を登っていくと、今にも子どもたちが走ってきそうな廊下。
教室はアトリエやギャラリーなどに生まれ変わっており、見学できる場所もあります。
歴史ライブラリーでは、福住の大きな手書きマップや旧篠山線の模型などを見学。
ギャラリーでは自然を撮影した古典技法による大型プラチナプリント作品をみることができます。セピア調の独特な色合いで、まるで絵画のよう。
すっかり見入ってしまいました。
さらにここでは、地元で取れた鹿肉や椎茸の缶詰や、ピクルスの瓶詰めをお土産に購入することができます。
ちょっと喉も渇いたところでお次はMAGNUM COFFEEへ。
店内は広々としていて、落ち着いた雰囲気。
山の景色を眺めることができる、窓際の席に座ります。
コーヒーとフレンチトースト、娘にはオレンジジュースを注文。
コーヒー豆は全てオーガニックのスペシャルティ、お菓子の素材も遺伝子組み換えでないものを使用するなど、子どもでも安心していただくことができるのが魅力。
どれもほっこりする味わいで、娘との会話も弾みます。
MAGNUM COFFEEを後にして、再びハイランダーへ。福住の町は、自転車に乗っているので、歩くより早く移動しているはずなのに、時間がゆっくり流れているような気がするから不思議です。娘も初めて乗るサイクルトレーラーの虜になったよう。
小さい子どもがいてもサイクリングを一緒に楽しめる。そんな夢が実現し、遊びの幅がぐんと広がりました。
施設情報①
施設名 | 自転車工房ハイランダー福住店 |
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住 所 | 丹波篠山市福住372 |
TEL | 080-5311-7829 |
URL | https://high-lander2.com/ |
営業情報 | 10:00~18:30(土・日・祝のみ営業) |
備考 | レンタサイクル/ミニベロ3台、サイクルトレーラー1台(利用料金1,000円/台~) |
施設情報②
施設名 | SHUKUBA(旧福住小学校) |
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住 所 | 丹波篠山市福住342 |
TEL | 090-1915-2791 |
URL | https://www.shukuba.life/ |
営業情報 | 施設にお問い合わせください。 |
施設情報③
施設名 | MAGNUM COFFEE |
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住 所 | 丹波篠山市福住317 |
TEL | 080-9471-7894 |
URL | https://magnumcoffee.thebase.in/ |
営業情報 | 平日10:00~18:00(LO17:30)、土・日・祝8:00~18:00(LO17:30) ※年末年始休業 |
5. 味間(あじま)エリア[所要時間:約2時間]
今日は夫婦でサイクリングに出かけたいと思います。
JR篠山口駅東口にあるレンタサイクル。駅前という立地で電車を降りてすぐに自転車を借りることができます。電動アシスト自転車40台、普通自転車(小型)10台と保有台数もたっぷり。
城跡や歴史的な建物が残されている篠山城下町も圏内ですが、今回はお茶で有名な味間方面へ向かうことに。最初の目的地は青池。 田畑に囲まれた道を走ると、多くの木々が生い茂る道を発見。奥へと進んでいくと、突如現れる自然豊かな池。
さっそく一周すると、周りには古民家レストランやスイーツを楽しめる洋館があり、グルメライドが楽しめそうな雰囲気です。
次に向かったのは諏訪園。
お目当てはお茶を使ったスイーツ。お店の方にオススメをお聞きして、私は一番人気のお茶「抹茶入りかりがね」と「キウイ大福」をチョイス。夫は「すわみどり」というお茶と「丹波茶クリーム大福」を注文しました。 大福はふわふわで、程よい甘さが疲れた体を癒してくれます。
お茶は少し甘い香り。深い味わいと渋みが大福の味をより引き立ててくれます。
どれも美味しく、自然と会話も弾みます。
他にも様々なお菓子がたくさんあったので、お土産に購入。
ちなみに駐輪所だけでなく、店内には空気入れが設置されているので、自転車の空気を入れながらの休憩もおすすめ。
楽しい時間はあっという間。再びレンタサイクルを返すべく、篠山口駅へと向かいました。
施設情報①
施設名 | JR篠山口駅東口サイクルポート |
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住 所 | 丹波篠山市大沢(JR篠山口駅構内) |
TEL | 079-506-1535 |
営業情報 | 9:00~17:00(11月は16:00まで) |
休業日 | 12月~2月 |
アクセス | JR福知山線「篠山口駅」すぐ |
備考 | 利用料金/電動自転車1,000円、普通自転車800円 |
施設情報②
施設名 | 青池 |
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住 所 | 丹波篠山市東吹 |
アクセス | JR福知山線「篠山口駅」から自転車で約10分 |
施設情報③
施設名 | 茶遊菓楽諏訪園・本店 |
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住 所 | 丹波篠山市味間奥5 |
TEL | 079-594-0855 |
URL | https://suwaen.cc/ |
営業情報 | 9:00~17:30(ラストオーダーは17:00) |
定休日 | 不定休 |
アクセス | JR福知山線「篠山口駅」から自転車で約10分 |
丹波地域には、冒頭で紹介した『兵庫丹波チャレンジ200』の他にもいくつかのサイクリングコースがあるそう。
体力やその日の気分に合わせて楽しんでみるのはいかがでしょうか。
・丹波篠山市エリア
丹波篠山市公式観光サイト ぐるり!丹波篠山
丹波篠山サイクリングマップ
・丹波市エリア
丹波サイクリング協会ホームページ
おすすめルート