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丹波宿泊旅 泊まって発見、丹波の魅力

阪神間から車で約1時間。兵庫県の中東部に位置する丹波地域は、車でも訪れやすい地域です。 夏のホタルや冬の早朝の丹波霧、四季の満点の星空、といった、宿泊してこそ、の楽しみ方も盛りだくさん。
宿泊して兵庫県内の他の地域へ訪れる基点にも。
今回は丹波地域の多種多様なコンセプトの宿泊施設の魅力をウェブサイト「ぶらり丹波路」に写真を掲載されているフォトライター前畑氏がレポートします。

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FOREST DOOR -旧神楽小学校-

木のある時間を、泊まりで味わう

FOREST DOORで体験できるのは、ひと続きの“木のある時間”。木で遊び、木に包まれて眠り、目覚める頃には心が少し軽くなっている、そんな滞在が、ここにはあります。

ウッドヴィラ「心楽 –SHIGURA–」

木に包まれ、心が和み、楽になる一棟貸しの宿

廃校となった旧神楽小学校を再生した体験型施設 FOREST DOOR に併設されるウッドヴィラ「心楽(しぐら)–SHIGURA–」 は、日常を離れ、木に触れ、木で遊び、木に包まれることをテーマにした1日1組限定の一棟貸し宿泊施設です。
床や壁、家具に至るまで丹波産を中心とした木材を使用。「泊まる」ことそのものが木の体験となる空間で、里山の静けさの中、自然と心が和み、楽になっていく時間を過ごせます。

薪ストーブのあるダイニングルームや広々としたキッチン、木の香りが広がる檜風呂など木のぬくもりを思う存分感じることができます。
食事はBBQ付きプランや1泊2食付きのプランもあり、すき焼きやぼたん鍋など、地元食材をふんだんに使ったメニューを楽しむことができるのでおすすめ。
お酒好きな方には有料のミニバーやワインセラーもありますよ。

宿泊体験の核となる、プライベートサウナ

ウッドヴィラに併設する アウトドアサウナ(YOKI SAUNA/地産地消バレルサウナ) は、宿泊者のみならず、日帰り利用も可能。丹波の未利用材を薪として使い、「ふんだんに水を使って欲しい」という想いから、加古川源流域の地下水を用いた水風呂と外気浴。誰にも気を使わず、自分のペースで過ごすサウナ時間が、「木と共に過ごす滞在」を静かに完成させます。

木で遊ぶ体験|モノイレ ウッド・トイ・ミュージアム

宿泊の前後に訪れたいのが、校舎2階にある「モノイレ ウッド・トイ・ミュージアム」。丹波市出身の木工作家・吉竹宏泰氏による木のおもちゃは、触って、動かして、考えて遊ぶものばかり。無垢材の手触りや音、ビー玉の動きが、子どもだけでなく大人の感覚までも自然にほどいてくれます。ここでの「遊び」は消費ではなく、木と向き合う時間そのものです。

サウナでととのい、木のぬくもりで癒される、そんな特別なひとときを味わえる場所です。

施設情報

施設名
FOREST DOOR -旧神楽小学校-
住 所
丹波市青垣町文室244
TEL
0795-87-5511
HP
https://forestdoor.co.jp/

アクセスマップ

2

ヨガのおうちLOKATE

看板犬クーちゃんが迎えてくれる、心と体を“観る”ためのお宿

玄関先で、看板犬のクーちゃんが元気よくお出迎え。ここ 「ヨガのおうち LOKATE」 は、兵庫県丹波市青垣町の里山に佇む、1日1組限定のヨガ体験付き宿泊施設です。2022年、静岡県から移住したご夫婦がオープン。「LOKATE」という名前には、日常から離れ、自分自身を観る場所 という想いが込められています。

丹波の暮らしを感じる、3つの客室

宿泊は全3室。それぞれ異なるカラーテーマが施され、丹波焼の器や丹波布のコースターなど、土地の手仕事がさりげなく息づく空間が広がります。
畳の香りと静けさに包まれ、まるで「帰ってきた」ような安心感の中で過ごせます。

2階の階段にある窓も素敵で、椅子に座りながら四季折々の景色を楽しむことができます。

囲炉裏を囲む、丹波の恵みの食卓

夕食は、囲炉裏を囲んでいただく丹波の旬のお料理。地元食材を中心に、お客様の希望を出来る限りとりいれたメニューを組み立ててくれるのも魅力です。
宿の庭で採れた柚子を使った柚子胡椒づくりや、ヨモギ餅づくりなど、季節ごとの“暮らしの体験”オプションが用意されています。

すべてのプランに含まれる、ヨガ体験

LOKATEの最大の特徴は、すべての宿泊プランにヨガ体験が含まれていること。
オーナーの奥様は、日本とネパールでヨガの学びを深め、国際基準に基づく高度な指導技術を備えたRYT500登録者として研鑽を重ねた後、確かな指導実績と専門性を認められたERYT200・YACEPを保持するヨガインストラクター。初心者でも安心して参加できる、呼吸と感覚を大切にした丁寧なレッスンが行われます。自然に囲まれた空間で体を動かし、自分の内側に意識を向ける時間は、日々の忙しさを静かにほどいてくれます。

体がポカポカし、自分の身体と向き合う時間はとても心地よく、日々の忙しさを忘れリラックスできます。

「また行きたい」ではなく、「また帰りたくなる」場所

ヨガのおうち LOKATE の魅力は、看板犬クーちゃんと、温かく迎えてくれるオーナーご夫婦の存在。人との距離が近く、でも無理のない心地よさがあります。ここは観光の拠点ではなく、心と体を整えに“帰る”ためのお宿。丹波の自然の中で、自分を観る時間を過ごしてみませんか。

施設情報

施設名
ヨガのおうちLOKATE
住 所
丹波市青垣町山垣1761
TEL
090-8541-6789
HP
https://www.yogalokate.com/

アクセスマップ

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里山ホテルかねのね丹波

2023年春にオープンした、愛犬と思う存分楽しめるホテル「里山ホテルかねのね丹波」。
築110年以上の古民家を丁寧にリノベーションし、わずか5室で営まれる、料理を主役に据えたオーベルジュです。
愛犬家であるオーナーの想いから、人も犬も心地よく過ごせる空間が整えられ、里山の静けさに包まれながら、丹波の恵みを生かした上質な創作フレンチを味わうことができます。ここは、ペット宿でも、単なるレストラン付き宿でもありません。
丹波という土地の魅力を、料理と空間、そして人の温もりを通して丁寧に伝える場所。
「また季節を変えて訪れたい」そう思わせてくれる理由が、自然と心に残る一軒です。

愛犬と“同じ時間・同じ食卓”を楽しめる、稀少な宿

多くの愛犬家に支持されている理由は、“犬と泊まれる”だけにとどまらない点にあります。全5室のうち4室は愛犬同宿可能。さらに、レストランでは冷暖房完備の屋内テラス席にて、愛犬と一緒にフレンチのフルコースを楽しむことができます。
犬連れだからと食事の質を妥協する必要はなく、人も犬も、同じ空間で同じ時間を共有できる。愛犬のための食事も用意されており、「一緒に美味しいものを味わう」という喜びを、愛犬と分かち合えるのも、この宿ならではの魅力です。
一方で、ペット同伴でない方のための「離れ」も用意されており、静かに料理と里山を楽しみたい方にも配慮されたつくりになっています。
愛犬家だけでなく、純粋に料理目的で訪れるゲストにもしっかりと応えてくれる宿です。

天然芝のドッグランと、愛犬家目線のやさしい設え

敷地内には、開放感あふれる天然芝のドッグランを併設。里山の空気を感じながら、愛犬が思いきり走り回る姿を眺める時間は、何よりの癒しとなるでしょう。
客室には、ペットシートや犬用の食器など、必要なものがさりげなく整えられており、過度ではないけれど、行き届いた心配りが感じられます。

丹波の“今”を味わう、和の感性を纏った創作フレンチ

滞在で、何より印象に残るのが料理です。丹波栗、丹波黒大豆、丹波大納言小豆といった「丹波三宝」をはじめ、但馬牛、丹波地鶏、そして自家農園で育てられた旬の野菜。食材の宝庫・丹波の魅力を、余すことなく一皿に表現し、出汁や発酵、季節感といった和のエッセンスを織り交ぜたモダンフレンチ。素材の持ち味を最大限に引き出すことを大切にし、「この土地でしか味わえない料理を届けたい」そんな想いが、ひと皿ごとに感じられる食体験です。

半露天の陶器風呂と、星降る夜の静けさ

全室に備えられた陶器製の浴槽は、窓を開ければ里山とひと続きになる半露天仕様。
夜には満天の星を眺めながら、何もしない贅沢なバスタイムを楽しめます。
わずか5室だけの小さな宿だからこそ叶う、静けさとプライベート感。
時間に追われる日常を離れ、「味わう」「感じる」ことに心を委ねる滞在が、ここにはあります。
春には、宿の近くを流れる川沿いに桜が咲き誇り、初夏にはあたりを舞う蛍が夜を彩り、四季折々の自然とともに過ごす時間が、旅の記憶をより深いものにしてくれます。

事前に申し込みをすることで、季節によっては丹波栗や黒枝豆の収穫体験も可能。
チェックアウトの際は、自家製ドレッシングや丹波産鹿肉を使った犬用フードなど、お土産も購入できるので、楽しかった思い出とともに持ち帰ることができます。

施設情報

施設名
里山ホテル かねのね丹波
住 所
丹波市柏原町上小倉370
TEL
0795-72-2811
HP
https://kanenone-tamba.com/

アクセスマップ

4

tanoshic resort 西紀荘

丹波篠山の山あいに広がる里山。その自然に抱かれるように佇むtanoshic resort西紀荘は、泊まる・遊ぶ・食べる・癒されるを一つの場所で叶えてくれる宿です。
温泉宿として、グランピングリゾートとして、カフェや食の拠点として。
ここには、決めつけない滞在のかたちがあります。

その日の気分で選べる、里山の過ごし方

宿泊は、ホテル棟とグランピングエリアの2スタイル。
グランピング棟は、自然の中に点在する全5棟。独立型キャビンで、専用のBBQスペースと露天風呂を備え、里山の空気をそのまま味わうように過ごせます。
愛犬と泊まれるドッグラン付きキャビンもあり、旅の連れを選ばないのも西紀荘らしさ。
しっかり休みたい日も、思いきり遊びたい日も、そのどちらも受け止めてくれる懐の深さがあります。

2棟はスタンダードキャビン、1棟はテントサウナ付きキャビン、残りの2棟は愛犬と泊まれるキャビンとなっています。

犬用のキャビンには、専用のアメニティや広々としたドッグランも完備されているので、ペット連れでも安心して宿泊することができます。

また、全ての棟にBBQペースや露天風呂があり、敷地内ではバギーに乗ってコースを走るアクティビティも体験可能。

丸一日、家族や仲間と思い切り楽しんでもらいたいという、施設のこだわりが伝わってきます。

丹波篠山の味を、気取らずに

食もまた、西紀荘の大きな楽しみ。グランピングでは、地元食材を使ったBBQを囲み、自然の中で“つくって食べる”時間を。ホテル棟エリアの「cafe&bar 草山の森」では、猪肉ハンバーグなど、丹波篠山の食文化を気軽に味わえるメニューが揃います。
特別すぎないのに、ちゃんと土地を感じる。そんな一皿が、旅の記憶に残ります。

同じ場所で、それぞれに心地よく

西紀荘が大切にしているのは、「誰と来ても、無理をしないこと」。たとえば三世代で訪れたなら、家族はグランピングでにぎやかに。祖父母はホテル棟で温泉と静かな時間を。
同じ敷地にいながら、それぞれが自分のペースで過ごせる。そんな距離感が、この宿の空気をつくっています。
静かに過ごすのもいい。誰かと笑って過ごすのもいい。予定を詰め込まなくても、気づけば一日が満たされている。tanoshic resort西紀荘は、旅のしかたを一つに定義しない宿です。

施設情報

施設名
tanoshic resort 西紀荘
住 所
丹波篠山市遠方122-1
TEL
079-592-0045
HP
https://tambasasayama-nishikisou.com/

アクセスマップ

5

集落 丸山

丹波篠山の城下町から車で約10分。
谷あいのいちばん奥に、とある小さな集落があります。
ここで2009年に始まったのが、集落丸山。
江戸時代末期に建てられた築150年の古民家を改修し、集落に住む人たち自身が運営する、1棟貸しの宿として生まれました。
訪れる人は「宿泊客」ではなく、一晩だけの集落の住人として迎えられます。
現在、宿泊棟は2棟。いずれも1棟貸切りで、定員は1~6名です。

宿泊棟となる2棟はそれぞれに特徴があります。

ほの穂(斉藤家)

集落の暮らしの中心にあった元住居をそのまま活かした一棟。
薪で火を起こす五右衛門風呂や、松材の太い梁、土壁が残され、年月を重ねた家のぬくもりを全身で感じられます。隣接するフレンチ「ひわの蔵」へは勝手口から直接行けるのも特徴。

明かり(佐古田家)

集落を見渡す高台に建つ一棟。 土間に据えられた薪ストーブに火を入れると、家全体がやわらかなぬくもりに包まれます。夜は静けさと闇が深まり、名前のとおり「明かり」の存在が際立つ空間です。

両棟とも、テレビや時計はあえて置いていません。窓から差し込む光や、薪が燃える音、風や鳥の気配が、時間の流れをそっと教えてくれます。
囲碁や将棋、けん玉など、昔ながらの遊び道具も用意されています。
松の木を使った立派な梁や趣のある室内からは積み重ねてきた時間を感じることができます。

昭和ガラスやおくどさんなど、今ではなかなか出会えない昔ながらの暮らしを体感できるのが魅力のひとつ。

床の間には地域の方によるお花のしつらえもあり、さりげないおもてなしのひとつひとつに心地よいあたたかさを感じます。

食も、集落の楽しみのひとつ

夕食は、集落内で選べます。
• 蕎麦と季節料理の名店 「ろあん松田」
• 築蔵を改修したフレンチレストラン 「ひわの蔵」
いずれも要予約。自炊も可能です。
朝食は、集落のお母さんたちが用意する里山の和朝食。丸山産の米や野菜、自家製の漬物や黒豆味噌など、この場所で続いてきた「いつもの朝ごはん」が並びます。

暮らしに触れる体験

希望者には、薪割りや五右衛門風呂の湯沸かし、木のおもちゃ作り、集落の人の案内で歩く山道散策など、観光ではなく「暮らし」に根ざした体験が用意されています。
派手な設備も、過剰なサービスもありません。けれど、ここには「ただいま」と言いたくなる灯りがあります。集落丸山は、ありふれた暮らしの中にある豊かさを、そっと思い出させてくれる宿です

施設情報

施設名
集落 丸山
住 所
丹波篠山市丸山30
TEL
079-506-0243
HP
https://maruyama-v.jp/

アクセスマップ

6

立杭てらす

ワタシだけの、ワタシのためのグランピング

丹波焼の里・立杭の町を見渡す高台に佇む「立杭てらす」。
ここは、決められた過ごし方や豪華なサービスを用意しない、少しめずらしいグランピング施設です。

コンセプトは「ワタシグランピング」。

自然、町、人、過ごし方──そのすべてと向き合いながら、自分にとって心地いい“特別”を見つけてもらいたい。そんな想いから生まれました。
敷地内には、個性の異なる3棟のドームテント「マロン」「のぼり窯」「オニオン」と、シンプルに楽しめるキャンプサイトを用意。 食事は持ち込み自由。地元の直売所で食材を選んだり、立杭の町を歩いてお気に入りの一軒を見つけたり、楽しみ方は人それぞれです。

内部はシャンデリアもあるおしゃれな空間。

声から生まれる、手づくりのあそび場

ファミリー層にも人気の理由のひとつが、敷地内に設けられた遊びのエリア。
滑り台やクライミング、トランポリンなど、世代を問わず楽しめる遊具が揃います。これらの多くは、オーナー自らが木を切るところから手がけた手作り。
「こんなものがあったらうれしい」という声があれば、できるだけ次に訪れるまでに形にしたい、そんな姿勢が、場の随所に感じられます。

管理棟には、バーベキューや調理に必要な丹波焼の食器が充実。

また、セグウェイやバドミントンセット、雨の日に室内でも楽しめるようにボードゲームなどもずらりと勢揃い。天候や年齢に左右されず、思い思いの時間が過ごせる環境が整っています。

立杭てらすを拠点に、陶芸体験や丹波焼のショップ等がある「陶の郷」を訪ねたり、お気に入りの器を探して窯元を巡ったり、夜には満天の星を眺めたり。
ここでの滞在は、用意された体験を“消費”するのではなく、町と自然の中に身を委ねる時間です。
訪れるたびに増えていく「できること」と、変わらずそこにある静かな風景。
何度来ても、きっと新しい好きに出会える場所。立杭てらすで、あなただけのグランピングを。

施設情報

施設名
立杭てらす
住 所
丹波篠山市今田町下立杭5-1
TEL
079-506-8194
HP
https://tachikui-terrace.com/

アクセスマップ

INDEX(目次)

Feature Thema 01
FOREST DOOR -旧神楽小学校-
Feature Thema 02
ヨガのおうちLOKATE
Feature Spot 03
里山ホテルかねのね丹波
Feature Spot 04
tanoshic resort 西紀荘
Feature Spot 05
集落 丸山
Feature Spot 06
立杭てらす